2026年10月29日(木)の中部電力グループが取り組む研究成果や開発品を展示する『テクノフェア2026』に、朴 恵淑三重大学名誉教授・地域イノベーション学研究科客員教授/三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)代表幹事と安部大樹三重大学人文学部特任助教/三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)事務局メンバーを含め、三重大学生および三重大学教職員の29名が参加しました。

中部電力(株)の技術開発本部を会場とする『テクノフェア2026』の開催テーマは、「TECH BORDERLESS;人と社会のつながりが、技術の垣根を越えていく」を掲げており、7つのテーマの73展示となり、各展示ブースには担当者からの詳細な説明が行われました。 

①サイバーとフィジカルがシームレスに接続する世界へ          
②地域資源循環型社会の構築                      
③空間制約からの解放〜海洋・宇宙イノベーション〜           
④共創し、人が集まるサイエンスパーク                 
⑤分析・評価技術力と実証プロジェクトを進めるコーディネート力     
⑥中部電力グループ等の技術・研究                   
⑦特別展示

特に、ANDEXと中部電力ミライズとの共同開発品のAC-ZONE(エアカーテン式ゾーン空調システム)について詳細な説明を受けました。空気の壁で、快適空間を自由にデザインでき、視界も動線も遮らない、アクセスフリーなゾーン空調による省エネ・CO2排出量削減の実現に大きな期待を持つことができました。2030年のSDGs(持続可能な開発目標)の達成、脱炭素社会創生において、創エネ・蓄エネ・省エネが求められているなか、全体空調廃止・スポット冷暖房導入によるエネルギー運用の効率化は、身近にできる省エネの最も期待できる取り組みであると思いました。

また、「海のチカラを、未来の電気へ〜浮体式洋上風力と波力発電の研究〜」の展示において、海の風と波を未来の電力へつなぐため、縮尺模型による水槽実験や海域実証の映像などにより、浮体式洋上風力と波力発電の実現に向けた研究について詳細な説明を受けました。三重県は、約1,000kmの海岸線を有する地域でありながら、洋上風力がゼロであることを踏まえ、関係者との活発な意見交換を行いました。水深の深い海域での浮体式洋上風力と波力発電は、中部電力(株)の再生可能エネルギーのイノベーションにおいてトップランナーとしての役割が最も期待できると確信しました。

さらに、中部電力(株)と三重大学、アフォードセンス(株)との共同研究の「人間工学による熱中症予防システムの構築〜熱中症災害ゼロに向けて〜」の説明を受けました。これまでの共同研究で、心電図および深部体温データから「熱失神」を精度高く検出する技術を確立し(熱中症兆候の約7割)、熱中症兆候の残り約3割を網羅するための「熱疲労」のアルゴリズムを研究していることが話されました。近年の地球温暖化に伴う異常気象により、人間の体温を上回る酷暑や猛暑が続き、WHO(世界保健機関)は、地球温暖化に伴う熱中症などの健康被害によって、日本を含む世界各地において年間約25万人以上の死者の予想をしており、脱炭素社会創生を強く促しています。異常気象による命の危機を救うことに貢献できる、中部電力(株)と三重大学、アフォードセンス(株)の研究に高い期待が持たれました。

『テクノフェア2026』を通じて、産学連携による技術と人・社会を繋ぐイノベーション・ラボとしての役割、言い換えれば、エネルギー供給側と消費側との緊密な連携によって、社会の各方面における課題解決のプラットフォームについて多くのことを学ぶことができた大変有意義な見学会となりました。

中部・東海地域唯一の産官学民とのプラットフォームの「三重GPN」は、環境・SDGs・持続可能な循環型社会(サーキュラーエコノミー)および脱炭素(カーボンニュートラル)社会創生のための研修会や講演会などを開催するのと同時に、気候危機とエネルギー危機への賢明な対応について、三重大学の学生および教職員と共に、産官学民との緊密な連携による中部電力(株)のエネルギー関連施設への見学会の実施など、持続可能な三重社会創生のプラットフォームとしての役割を充実に果たします。