2024年4月20日にイオンモール東員で開催された「FM三重レディオキューブSDGsアクトイベント;東員町ゼロカーボン実現計画キックオフイベント」に、朴 恵淑「三重GPN」代表幹事(会長)と水谷俊郎東員町長が出演し、気候危機をもたらす地球温暖化対策として、三重県と県内の29市町のうち、温室効果ガスの最大削減目標-50%(東員町役場の削減目標-52%)を掲げている東員町の環境・SDGs・脱炭素社会に向けた持続可能な「東員モデル」創生について、大勢の参加者と共に、SDGsアクトイベントを行いました。

FM三重は、2030年の持続可能な開発目標(SDGs)の達成及び2050年の脱炭素(カーボンニュートラル)社会三重創生のために、三重県の産官学民との緊密な連携を図るプラットフォームとして「FM三重レディオキューブSDGsアクト」活動を行なっています。

朴 恵淑「三重GPN」代表幹事(会長)は、国連気候変動枠組条約締約国会議(UNFCCC COP)に長年参加している経験を踏まえ、世界の動向と三重県、東員町のような自治体との連携からなる、グローバルとローカルを繋げる「グローカル三重(東員)モデル」について紹介しました。2015年9月の国連持続可能な開発目標(SDGs)の採択、2015年12月にフランス・パリで開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)において「パリ協定」が採択され、全世界のすべての国が地球温暖化対策に関わらなければならない国際約束ができたことを述べました。続いて、2021年11月の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)での「グラスゴー気候合意」、2022年11月の国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)での「シャルムエルシェイク実施計画」、2023年11月の国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)での「UAE 合意文書」、2024年11月にアゼルバイジャンで開催予定の国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)に向けた世界の動向について言及しました。気候危機によるエネルギー危機の顕在化が懸念されることから、地球温暖化対策の緩和と適応の両輪の対策と共に、最も重要な考え方として、化石燃料に依存しない再生可能エネルギーの拡大、私たちの身近な生活での省エネ活動の実践、次世代の人材育成が最も求められる時代であることに気づき、地域の産官学民との緊密な連携による持続可能な地域づくりとして「東員モデル」創生が必要不可欠であることを強調しました。

水谷俊郎東員町長は、東員町の自然環境の特徴として、1/3を占める農地を利活用した稼げる農業、持続可能な農業、6次産業の成功事例となる「東員モデル」について言及しました。特に、大豆「ななほまれ」のブランド化、豆腐製造に伴うオカラを出さない産業廃棄物ゼロの豆腐作りを軸とする「東員マメマチプロジェクト」について紹介しました。これまでの廃棄物対策の3R(リデュース、リユース、リサイクル)に、R(リニューアブル)を取り入れた、サーキュラーエコノミーによる「循環型社会東員モデル」の成功を強調しました。また、三重県と県内の29市町の地球温暖化対策の温室効果ガス削減のトップランナーとなる東員町の-50%削減、さらに、役場での-52%削減の野心的削減目標を達成するために「みんなでおみごと!幸せちょこっとエコチャレンジ50」のもと、「東員町ゼロカーボン実現計画」の成功に向けて、オール東員の取り組みを促しました。

続いて、保田暢大イオンモール東員ゼネラルマネージャーが登壇し、イオンモール東員のSDGsへの取組紹介、東員町ゼロカーボン実現に向けた情報発信や交流の場を提供することなどについて述べました。

最後に、朴 恵淑「三重GPN」代表幹事(会長)は、持続可能な循環型・脱炭素型ライフスタイルに向けた活動として、産官学民の緊密な連携による環境・SDGs・脱炭素社会創生のための三重県のグリーン購入活動のプラットフォームとなる「三重GPN」について紹介しました。

「FM三重レディオキューブSDGsアクトイベント;東員町ゼロカーボン実現計画キックオフイベント」は、「東員町ゼロカーボン実現計画」の成功にむけて、東員町の産官学民の緊密な協働による「東員モデル」のさらなる発展的展開を図る情報提供の場、学習の場として、今後も継続して開催することとなりました。