2026年5月30日に、立命館大学東京キャンパスで開催された「日本サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)」第5回社員総会に、朴 恵淑「三重GPN」代表幹事/三重大学名誉教授・地域イノベーション学研究科客員教授は、CAS-Net JAPANの代表理事として参加し、「三重GPN」の紹介などを行いました。
「日本サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)」は、2013年12月に、朴 恵淑三重大学理事・副学長(当時)と中村隆行京都大学施設部長(当時)、上野 武千葉大学教授(当時)、小篠隆夫北海道大学教授(当時)などが中心となって、大学間連携による環境関連研究の推進、次世代環境人材育成のための環境教育の展開、産官学民の緊密な連携によるプラットフォーム構築などを目的として設立されました。具体的には、大学キャンパスにおいて、省エネルギーの推進・二酸化炭素など温室効果ガスの削減・廃棄物処理の適正化などハード面の環境配慮活動の促進と共に、学問横断的環境研究・環境教育・地域連携を通じた持続可能な社会創生のソフト面の充実を図る活動を積極的に行い、2015年9月の国連持続可能な開発目標(SDGs)の制定と共に、環境・経済・社会の調和の取れた持続可能な循環型社会・脱炭素社会創生のためのコーアとしての役割を担い、2022年2月からは、一般社団法人としてさらなる発展的展開を図っています。
2015年11月には、中国のサステイナブルキャンパス協議会のCGUN(China Green University Network)・韓国のグリーンキャンパス協議会のKAGCI(Korean Association for Green Campus Initiative)・タイの持続可能なキャンパスネットワークのSUN(Sustainable University Network)との緊密な連携によるサステイナブルキャンパス・アジア国際会議(ACCS)を設立し、2019年6月に「ASCN(Asian Sustainable Campus Network)」として再編され、アジアの200を超える大学間連携を通じて、さらなる発展的展開を積極的に行っています。また、2024年11月に日本で開催された、第17回日中省エネルギー・環境総合フォーラムにおいて、CAS-Net JAPANは、中国のCABEE(中国建築節能協会緑色大学工作委員会)と「日中大学キャンパスの低炭素化プロセス推進に関する協力覚書」を締結するなど、日本を中心に、アジアの中国・韓国・タイの諸大学および関連組織との緊密な連携を図っています。(2024年11月の掲載記事参照)
「日本サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)」第5回社員総会において、朴 恵淑CAS-Net JAPAN代表理事は開催挨拶において、CAS-Net JAPANは、循環型社会・脱炭素社会創生のトップランナーであり、持続可能な社会創生のために、産官学民の緊密な連携を図るプラットフォームとしてのさらなる発展的展開を図るターニングポイントとなることを大いに期待するとの開会挨拶を行いました。また、文部科学省大臣官房文教施設企画・防災部の早田清宏整備計画室長から、CAS-Net JAPANの役割において、学問横断的環境研究の推進、次世代人材育成、地球規模および地域の産官学民との連携による持続可能な社会創生の主導的役割に大きな期待を寄せているとの来賓挨拶がありました。
続いて、CAS-Net JAPANの活動報告と活動計画、決算と予算案の提案、分科会の活動報告が行われ、全て了承されました。特に、サステイナブルキャンパス評価システム(ASSC)によるプラチナ認証を取得した、千葉大学と北海道大学への認証式が行われ、朴 恵淑CAS-Net JAPAN代表理事から認証書が贈呈されました。
引き続き、環境報告書へのサステナビリティレポートアワード(SRA)を受賞された、東海国立大学機構と京都大学からの事例発表の後、(株)ブレーンセンターの平石隆生代表取締役による「伝わる環境報告書の作り方と質の高め方」の講演が行われました。2005年4月から施行されている「環境配慮促進法」に基づき、国公立大学および一定規模以上の事業者への環境報告書の作成・公表が求められていることから、各主体の強みをさらに強く、弱みを補うための環境報告書の作り方と継続的な発展を見据えた環境報告書のあり方などについて多くのことを学ぶことのできた講演でありました。さらに、名古屋大学の奥宮正哉名誉教授による「カーボンニュートラル社会の実現を目指した建物のエネルギーマネジメント」の講演か行われました。近年の地球温暖化による気候危機に伴うエネルギー危機への対応として、産官学民の連携による建物のエネルギーマネジメントとして、創エネ・蓄エネ・省エネについての講演が行われました。
最後に、サステイナブルキャンパス評価システム(ASSC)によるプラチナ認証を取得した、千葉大学と北海道大学からの事例発表が行われました。千葉大学と北海道大学は、2022年においてプラチナ認証取得以降、2度目のプラチナ認証取得となりました。
2026年12月5日(土)に、名古屋大学において「CAS-Net JAPAN 2026年次大会」が行われます。朴 恵淑CAS-Net JAPAN代表理事は、2022年12月に、三重大学において「CAS-Net JAPAN 2022年次大会」が行われ、「三重GPN」事務局を担っている「ESD-SDGsクラブ」が、サステイナブルキャンパス賞(SC賞)の学生活動部門賞を受賞されましたことについて言及し、次世代人材育成に大きく貢献していることについて述べました。サステイナブルキャンパス賞(SC賞)は、大学だけでなく、民間事業者も対象とした、建築・設備部門賞、大学運営・地域連携部門賞、学生活動部門賞、民間事業者部門賞となっていることから、産官学民との連携の見える化およびさらなる発展的展開が大いに期待できます。
「三重GPN」は、三重県の産官学民との緊密な連携を図るプラットフォームとしての役割を果たすだけでなく、CAS-Net JAPANとの緊密な連携を図ることで、持続可能な循環型社会・脱炭素社会創生に寄与します。さらに、アジアの日本・中国・韓国・タイとのサステイナブルキャンパスネットワーク(ASCN)との緊密な連携を図り、グローバルとローカルを繋ぐ、グローカルプラットフォームとしての役割をも担い、時代を先取るトップランナーとしての役割を積極的に行います。


