2025年9月15日の午後1時から7時までに、イオンモールモール鈴鹿で開催された『「FM三重」みんなでエジカルレディオキューブSDGsアクトin イオンモール鈴鹿』に、朴 恵淑三重大学地域イノベーション学研究科客員教授・「三重GPN」代表幹事(会長)は、FM三重の代田和也アナウンサーと清田のぞみアナウンサーと共に昨年に続き、パーソナリティをつとめました。
『「FM三重」みんなでエジカルレディオキューブSDGsアクトin イオンモール鈴鹿』は、2030年の国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成及び2050年の脱炭素(カーボンニュートラル)社会三重創生のために、三重県の多様な環境活動を通じて、環境と経済、社会の調和の取れた持続可能な社会三重創生のために、産官学民との緊密な連携による三重県のSDGs活動を多面的に伝えるFM三重の代表的な番組の一つであります。
近年の人間の体温を上回る猛暑や豪雨、大型台風の来襲による甚大な被害をもたらす地球温暖化による気候危機への対応に積極的な取り組みを行なっている三重県の行政、企業、団体の代表者と関係者をゲストとして迎え、SDGsを通じた三重県の持続可能な循環型社会(サーキュラーエコノミー)創生・脱炭素社会(カーボンニュートラル)創生に向けて、大勢の参加者と共に学び、実践するSDGsアクトイベントです。
会場には、参加者が持ち寄ったペットボトルのキャップが集められ、UNICEFを通じて、開発途上国の子供達の命を守るワクチン供与の財源として有効活用される活動も行われていました。
オープニングにおいて、朴 恵淑三重大学地域イノベーション学研究科客員教授・「三重GPN」代表幹事(会長)は、今年の夏は、日本で1898年に気象統計をとりはじめてから127年となりますが、日本の夏の平年気温より、2.36度高くなっており、日本はもはや四季折々の温帯地域から、夏―夏―夏―冬の2つの季節となる亜熱帯地域に変わり、三重県は、沖縄や台湾に近い気候環境に変わっていると言っても過言ではないと語りました。
また、朴 恵淑三重大学地域イノベーション学研究科客員教授・「三重GPN」代表幹事(会長)は、国際環境NG0代表として、国連気候変動枠組条約締約国会議(UNFCCC COP)に長年参加している経験をもとに、世界の動向を踏まえた、三重県のグローバルとローカルを繋げる「グローカル三重モデル」創生についても言及しました。2015年9月の国連持続可能な開発サミットにおいて国連持続可能な開発目標(SDGs)の採択、その後の国連気候変動枠組条約締約国会議の動向など、世界の動向を踏まえた、三重県の歴史文化から学び、三重県がトップランナーとして貢献できる、持続可能な循環型社会・脱炭素社会に向けた「三重モデル」創生に大きな期待が持たれると語りました。
2025年の国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成度の評価において、日本は、世界の167ヵ国のうち、総合評価において19位となり、昨年より順位を落としていることを踏まえ、最低評価である深刻な課題があると評価されているSDGsの6つの課題として、目標2「飢餓をゼロに」、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標12「つくる責任、つかう責任」、目標13「気候変動に具体的対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」が挙げられていると話しました。
三重県は、日本のSDGs達成に向けて最低評価となっている6つの課題のすべての解決のための取り組みが、すでに2000年前の弥生時代、1000年前から営んでこられたことから、三重県こそ「SDGsの聖地」と言われても過言ではないと強調しました。ユネスコの世界遺産に登録されて20周年となる熊野古道は、祈りと再生の道として、自然と人間との共生を図り、陸の豊かを守る貴重な文化遺産であり、また、鳥羽と志麻の海女文化は、人間と自然との共生を図る生業の原型として、海の豊かを守り、女性の生きる力が輝く地域であり、気候変動に具体的対策を講じる、つくる責任とつかう責任を果たす術がすでに活かされていることから、SDGsの達成のためには、三重の歴史と文化について学び、次世代に繋げる使命が求められていると強調しました。
続いて、三重県のSDGsのトップランナーとして取り組んでいる行政、企業の代表者との懇談と三重県出身の野田愛実さんのライブ公演が行われました。「三重GPN」の会員である「三重県」環境生活部は、三重県脱炭素社会創生とエコ活動を合した三重県の「デコ活」について説明とインセンティブ付与に伴う積極的な取り組みを促し、12月14日(日)に開催される三重県最大の環境フェアの「三重環境フェア2025」への積極的な参加を呼びかけました。また、「イオンモール鈴鹿」からは、9月12日(金)から25日(木)まで「イオンモールSDGsフェス」を行い、持続可能な循環型・脱炭素型ライフスタイルに向けた、環境・SDGs活動が紹介され、企業の社会的責任(CSR)を果たすことはもちろんのこと、地域社会の共有価値創生(CSV)に貢献できる取り組みが紹介されました。
最後に、朴 恵淑三重大学地域イノベーション学研究科客員教授・「三重GPN」代表幹事(会長)とFM三重の代田和也アナウンサーと清田のぞみアナウンサーとのエンディングトークとして、気候危機によるエネルギー危機の顕在化が懸念されることから、地球温暖化対策の緩和と適応の両輪の対策と共に、化石燃料に依存しない再生可能エネルギーの拡大、私たちの身近な生活での省エネ活動の実践、次世代の人材育成が最も求められる時代であることに気づき、地域の産官学民との緊密な連携による持続可能な地域づくりとして「三重モデル」の創生、実践が必要不可欠であることが強調され、成功裏に終えることができました。
『「FM三重」みんなでエジカルレディオキューブSDGsアクト』は、三重県の持続可能な循環型社会創生・脱炭素社会創生に向けて、三重県の産官学民の緊密な協働の見える化のできるプラットフォームの役割を担い、さらなる発展的展開を図る情報提供の場、学習の場として、今後も継続して開催されることを期待しています。


