2024年3月5日に、(株)九鬼紋七商会の九鬼紋七会長・(株)伝七ステーションの松浦有楽代表取締役CEO・希波国際集団(株)の劉 永軍会長と小林卓永社長・小宮一郎三重県日中友好協会理事長と三重GPNの事務局メンバーとで東洋紡楠リノベーションセンター構成について意見交換会を行いました。

(株)九鬼紋七商会・(株)伝七ステーションは、日本最大の紡績会社であった東洋紡績の創始者であり、紡績王と呼ばれた第十世伊藤伝七の別邸として1896年に四日市市に移設された「伝七邸」を本拠に、持続可能な地域創生のための次世代人材育成、企業のSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みのコンテンツ作成と紹介、文化の継承などを主に行なっています。伝七邸は、2階建て木造建築と日本庭園を擁し、玄関棟と切妻造りのさつき棟は、国の登録有形文化財(建造物)となっています。

東洋紡楠リノベーションセンターは、三重大学の朴 恵淑客員教授研究室と併設されており、東洋紡楠工場の跡地において、日本庭園を擁するレストランと宿泊施設、四日市の誇る萬古焼の展示や体験のできる文化施設に伴うインバウンド観光客の誘致、国際会議場(MICE)の開設、東洋紡の歴史を伝える記念館、国際次世代人材育成ESD-SDGsセンター創設などを行い、三重県から世界へアピールできる総合文化施設の構築・運営の壮大な企画の実現に向けて動いています。

東洋紡楠工場は、四日市市楠地区に東亜紡織楠工場と共に立地している東洋紡績株式会社の毛糸工場で、四日市市内の東洋紡績三重工場と統合して東洋紡三重楠工場となり、1934年1月に東洋毛織工業として創立され、1935年10月に近代羊毛工場として操業を開始して1942年4月に東洋紡績株式会社の楠毛糸工場となった産業文化遺産であります。

東洋紡楠リノベーションプロジェクトは、全ての施設でのエネルギーは、中部電力(株)との連携による再生可能エネルギーで賄い、21世紀をリードする持続可能な社会創生及びカーボンニュートラル(脱炭素)社会のトップランナーとして世界へアピールすることを目指しています。

三重県日中友好協会は、日中友好の架け橋として1951年10月に創立、2010年9月に特定非営利活動法人認証を取得しており、「日中青少年交流」「文化交流」「経済交流」など、日中両国の民間交流のために積極的な活動を続けています。三重県は、1986年11月に中国河南省と友好提携を結び、相互訪問団の派遣や経済・文化交流を行なっています。2023年11月には、小宮一郎三重県日中友好協会の理事長を団長とする三重大学生と鈴鹿大学生の30名が河南省を訪問し、歴史・文化的交流だけでなく、環境・SDGs・脱炭素(カーボンニュートラル)社会創生への取組として、再生可能エネルギーの比率を高めている工場見学などを行い、21世紀型持続可能な経済・環境・社会のあり方について活発な意見交換を行いました。

三重GPNは、企業・行政・消費者を含む社会全体のグリーン購入を通じて、環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献できることから、東洋紡(株)・(株)九鬼紋七商会・(株)伝七ステーションが行なっている東洋紡楠リノベーションセンターとの密接な連携はもちろんのこと、三重県日中友好協会との密接な連携によって、グローバルとローカルを繋げ、三重県の持続可能な社会創生への貢献が期待できる大変有意義な意見交換会となりました。