2023年11月11日に、名城大学において開催された「台湾―フィリピンー日本アカデミア国際会議 (Taiwan-Philippine-Japan Academic Conference)2023」第14回年次大会に、朴 恵淑「三重GPN」代表幹事(会長)と小西 凌「三重GPN」事務局メンバーが参加し、環境・SDGs・循環型・脱炭素(カーボンニュートラル)社会創生のための研究、教育、社会貢献において、「三重GPN」の活動を紹介しました。

台湾―フィリピンー日本の大学による「台湾―フィリピンー日本アカデミア国際会議 (Taiwan-Philippine-Japan Academic Conference)」は、2010年10月に、日本の三重大学と名城大学、台湾の真理大学、フィリピンのサンカルロス大学とセブ教育大学が中心となって設立され、教員と学生の研究、教育、国際交流の場としての機能を担っています。

朴 恵淑「三重GPN」代表幹事(会長)は、英語による歓迎スピーチの後、基調講演の「ポストコロナ時代における環境先進大学としての三重大学と三重県の戦略的取組(Strategies of Mie University and Mie Prefecture for Advanced Environment, SDGs, CN and Innovation in the Post COVID-19 Era)」を行いました。日本の高度経済成長を支えながら、四日市コンビナートからの大気汚染によって、1960〜70年代の日本の4大公害の四日市公害(ぜんそく)による甚大な被害を受けた四日市公害の過去の教訓を生かし、現在を知り、未来の正の遺産と変える「四日市学」について説明を行い、気候危機への国際的動向について、国連気候変動枠組条約締約国会議のCOP21、COP26、COP27への参加経験に基づく国際議論と合意について語り、ポストコロナ時代における持続可能な循環型・脱炭素(カーボンニュートラル)社会創生のため、アジアの大学間プラットフォーム構築・運営について提案を行ないました。

特に、「三重GPN」が行なっている、グリーン購入に基づく、行政、企業、大学の取り組みについて発表を行い、循環型・脱炭素(カーボンユートラル)社会創生において、サーキュラーエコノミーについて説明を行い、アジアの日本、台湾、フィリピンのステークホルダーとのグローバル・パートナーシップについて提案を行いました。

小西 凌「三重GPN」事務局メンバーは、「経済的に進学が困難と考える高校生の学習時間に関する研究―ポストコロナ時代への示唆 (A Study on Learning Time of High School Studies Who Think “Going to Higher Education in Financially Difficult”- Implications for POSTCOVID-19)」について研究発表を行ないました。アンケート調査に基づく経済格差と高校生の学習時間には正の相関が見られ、大学進学において親の経済力が影響を及ぼすことを統計データで示し、今後の研究への高く期待が持たれました。

「台湾―フィリピンー日本アカデミア国際会議2024」第15回年次大会は、アジア地域の経済、貿易、文化、国際交流を主テーマとし、2024年5月3日に、台湾真理大学において開催されることとなりました。